WORKS

Glin Coffee Roastery

焙煎所

199m2

計画中

地元、川越で同級生が運営するGlin Coffeeのための焙煎所兼カフェの計画。敷地は国の重要伝統的建築物群保存地区でもある蔵づくりの街並みが残る一番街と平行にはしる通りにあり、蔵づくりのシンボルといえる時の鐘からもほど近い。通りに面した昭和40年代に建てられた鉄骨造3階建ての建物の奥に、さらに古い木造平屋の建物がくっついた少し変わった既存建物は、以前はベビーカーの組立、販売を行っていた東洋小児社製作所という会社とオーナーの住まいとして使われていた。
改修計画では、既存建物の耐震性能向上ために2階3階の一部の床を抜いて建物荷重を減らすこととし、平屋部分が接続する部分が空間的にもわかるような位置に吹き抜けを設けた。入口から入った空間からは吹き抜けを通して、平屋が3階建てに刺さっている断面が視覚化され、それを強調するように平屋と3階建てで仕上げを変えることとした。
前面道路に面した開口部は様々な開閉ができる建具を備え、可動の外部ファニチャーを配置して建物前面が建物エントランス空間と一体となり、地域とのつながりの場を生むような計画とした。
川越旧市街は近年観光客の増加により活気を取り戻したが、それは一つのお店で成し遂げられたわけではなく、向上心ある各々のお店の活動の集合で成し遂げられたものである。この施設も川越を盛り上げる一端となることを期待する。

Glin Coffee Roastery

Glin Coffee Roastery

Glin Coffee Roastery

Glin Coffee Roastery

Glin Coffee Roastery